開館15周年記念 ミュージアムロード共同展
しりべしミュージアムロード共同展「木田金次郎の世界 港と海の木田金次郎」を開催いたします。
木田金次郎美術館は、2009(平成21)年度、開館15周年を迎えます。
同時に、今年は西村計雄記念美術館(共和町)、小川原脩記念美術館(倶知安町)の開館10周年にあたります。
ともに後志の地に生まれ育った木田・西村・小川原は、互いに交流があった間柄でもあります。
今回の共同展は、荒井記念美術館(岩内町)を加えた4館が連携し、後志の画家それぞれの個性を、「海と、山と、田園と」という変化に富んだ後志の風土とともに味わっていただこうというものです。
木田金次郎美術館では、「港と海の木田金次郎」をテーマにお贈りします。
港町・岩内で描き続けた木田金次郎(1893-1962)。木田にとって「港」は、最も身近なモティーフでした。
また「海」は、40歳代となった木田が「野と山」のモティーフから制作の幅を広げる過程で数多く描かれるようになりました。多くの作品を失う「岩内大火」を経て、独自性を帯びる木田の画風。
故郷で一貫して描かれた「港と海」は、木田を生涯岩内に結びつけた重要な要素だったのです。
この展覧会は、木田金次郎美術館開館15周年記念として、収蔵作品をすべて紹介する「コレクション再発見」の一環でもあります。当館のコレクションから、木田が描いた「港と海」を存分にご覧ください。