木田金次郎美術館は、昨年秋から改修工事のために臨時休館しておりましたが、このたび装いも新たにリニューアルオープンいたしました。
1994(平成6)年11月の開館以来、木田金次郎美術館の活動は、17年余に及びます。生涯のほとんどを故郷である岩内で過ごした画家・木田金次郎(1893~1962)の作品を収蔵する当館は、開館以来、多くの作品所蔵者の皆さまからの寄贈や寄託をいただき、新たに収蔵された作品は50点を超えます。
新たに収蔵されることになった作品には、一点一点、様々な出会いのエピソードがあります。これらのエピソードから、木田金次郎の画業が少しずつ明らかになってきていることは、美術館活動の大きな力となっています。
今回の展覧会では、開館以来、今日までに新たに出会った木田作品を中心にご紹介いたします。新たに仲間入りした作品をご覧いただくことで、皆さまが抱いている木田へのイメージに、新たな一面を加えていただく機会となるかもしれません。
なお、このたびのリニューアルにあわせて、新たに画集『もうひとつの木田金次郎』を刊行いたしました。この画集には、この十数年の間に当館に収蔵されることになった作品も全点収録されておりますので、展覧会とあわせてご覧いただけると幸いです。