リニューアル記念「木田金次郎 色紙の世界」を開催いたします。この展覧会では、油彩画の傍らで描きつづけた、木田金次郎の色紙を展示いたします。
木田金次郎の色紙作品は、筆のタッチが早く、花や果実の美しさや、刻々と変化する風景を、素早く画面に収めようという気迫が伝わってきます。色紙のほとんどは水彩で描かれており、たくさんの色を重ねて何日もかけて完成させる油彩とは違い、少ない色で表現される「ぼかし」や「かすれ」などは、木田の油彩とは違った魅力があります。また、同じような構図の作品でも、水彩にコンテやインクを組み合わせて描くなど、さまざまな技法に挑戦していたことがうかがえます。
今回は、1994(平成6)年の開館以来、初展示となる作品も多数ございます。油彩や素描とは違った魅力の色紙作品をご覧ください。