木田金次郎美術館   お問い合わせ サイトマップ
ー北海道、岩内の自然とともに生きた画家 木田金次郎の世界ー
美術館の活動
群暉(くき)のご案内
『群暉』2018春 Vol.91 

目 次
  • 表紙の作品「椿小品
  • 『生れ出づる悩み』出版100年 ー有島と木田の世界を幅広く発信―
  • 春の企画展「いろはに木田金次郎」「藤倉英幸展 はり絵でたどる北海道」 
  • 第23回 ふるさとこども美術展
  • 木田金次郎美術館フェイスブックやってます
  • こどもも大人も盛況
    「岩内絵画教室作品展」
  • 今年もNPO法人岩内美術振興協会をご支援下さい
  • 発信!大活躍!岩内高校美術部
  • めぐりあい
    『生れ出づる悩み』新聞連載
    100年
  • 編集後記
  • カラーグラフ
  • 鑑賞スケッチノート&館日誌
 
次号『群暉』夏号は、
7月中旬発行予定です。


表紙の作品 《椿小品》1960年頃 油彩・カンヴァス 24.5×33.0cm

 タイトルどおり、4号の小品。1991年11月、文子夫人の没後に「開かずの間」となっていた木田の自宅アトリエから「発見」された作品のひとつなので、未完の作品と考えられる。椿の花がもつ赤と黄、背景の青が鮮やかに目に映ることから、来館者の人気も高い作品。
  開催中の企画展「いろはに木田金次郎」では、「【ち】小さくも色でとらえる椿かな」というカルタの読み札とともに展示し、ポスターでも取り上げた。
  椿といえば温暖な土地に咲くイメージから、北海道には馴染みがないと思う方も多いだろう。木田が描いた椿はどこのものだろうか?「雪博士」の北海道大学教授、中谷宇吉郎との共著『北海道』(1960年・中外書房)に収められた木田のエッセイの中に、「寒椿」という一節があり、「松前の椿」という素描も掲載されていることから、このあたりの椿を油彩で描いたようだ。
  もうひとつ、今号の「めぐりあい」に引用した、木田が「生れ出る悩み」(原題)の新聞連載を知った100年前の春を回想したエッセイ「『生れ出づる悩み』の頃」(1947年初出)の書き出しも、次のとおり椿が登場する。
  東京は冬も過ぎ、梅が咲き椿が咲くようになって太陽の生み出す慈愛の光を、地面は胸を張り拡げて吸い込んでいる頃だったとはいえ、北海道はまだ雪に埋もれて、その日も朝から雪にふりつめられていた。
  じつはこの文体、『生れ出づる悩み』の一節をほぼ踏襲している。木田なりのユーモアなのだろうか、これに気付いた時、思わずニンマリしてしまった。
(学芸員 岡部 卓)

 

木田金次郎美術館ニュース『群暉(くき)』
 『群暉』は、年4回発行している、美術館の情報誌です。誌名の『群暉(くき)』は、岩内の発展を作り上げたニシンの群来(くき)と、「落暉(らっき)」など、木田の描く太陽の輝きにちなんで名付けられました。
 当館スタッフや、ボランティアのメンバーが、新たな作品を紹介したり、最新の展覧会情報や美術館をとりまくニュースを発信しています。また、木田とかかわりのあった方への取材や寄稿を通して、画家・木田金次郎の様々な面を感じていただける内容です。NPO会員・友の会会員の皆さんには、お手元にお送りしています。
→NPO会員について
→友の会会員について
☆随時ご入会を受付ております。皆様のご入会お待ちしております☆
バックナンバー
『群暉(くき)』の表紙バックナンバーをご紹介しています。
画像をクリックすると拡大画像がご覧になれます。
2016春 Vol.83 2016夏 Vol.84 2016秋 Vol.85 2017冬 Vol.86
       
2017春 Vol.87 2017夏 Vol.88 2017秋 Vol.89 2018冬 Vol.90

Copyright (c) 2006 kida kinjiro museum of art. All Rights Reserved.